一番不憫なやつは星乃碧です
それだけは覚えてね。
... 登場人物が自分が作り出された存在だと知覚しています。 というより、途中で気づきます。 ハッピーエンドでもあるし、バッドエンドでもある。 すべてはシナリオ通りに進んでいく。 そこに登場人物の意思などは無い。 みんな一度は死にます。ループです。
最初に
物語の
大まかな概要
(がるの視点)
... メインストーリーはがるの視点で進んでいく。 がるのが周りを救いつつがるのも救われていく。 友人が増えて平穏な日常を送っていくがるの達。 そしてある時、ロイが死ぬ。 (ロイはミステリー映画などで最初に死ぬようなポジション) その時から状況は一変。謎の生命体が現れ、なろう系みたいな強さのがるのですら勝つことが難しくなってくる。友人たちはどんどん死んでいき、残ったのはがるのだけ。 生命体の親玉とめがあう。諦めかけたその瞬間、目の前で生命体が消えて死んだはずの星乃碧と再会する。 「意識は現実から五秒遅れているといった話を聞いたことある?」 急に問う星乃碧。 (長いので割愛。星乃碧が黒幕で皆を殺した生命体を召還したのは星乃碧だとかそういうねたばらしてきな話が続きます) 時が過ぎ、雑談は終わる。 星乃碧は何を考えているのかわからない顔で、声でがるのに向き合う。 そして最期の戦いが始まる。 るうらが死に、生きることを諦めてしまうくらいに絶望していた先程までのがるのとは打って変わって、意気揚々としていた。 元々ただの戦闘兵器だったがるのはこの戦闘に楽しさを覚えてしまっていた。 何かの力が働いているのか、それともただ単にがるのが仲間の死よりも戦闘のほうが大切な人でなしなのかはわからない。 がるのはその感情に吐き気を催しつつも、星乃碧と戦う。 その時、デジャヴを感じた。時折あるあの感覚だ。なぜか先の出来事を知っていたり、今だって星乃碧の行動が手に取るようにわかる。 風がなびいて、星乃碧の顔の一部が見えたその時、がるのはループしていることを思い出す。 そして感覚的に分かった。 星乃碧は絶対に殺さなければいけない。 星乃碧の攻撃パターンは前回や前々回、ずっと昔から変わらない。それさえ理解していれば負けることはないのだ。 (割愛) がるのは最後のとどめを星乃碧にさす。それと同時に星乃碧もがるのにとどめを刺した。相打ちだった。 「とうとうやられちゃったかぁ」 魔法槍を腹につかれた星乃碧の顔は変わらずにずっと笑顔で、何も読み取れなかった。 そんな碧にがるのは笑う。 「これで終わりなんだろう?またね」 碧は一瞬無表情になってから、そうだね。とつぶやいた。 そうして僕も碧も死んだ。この世界には人っ子一人いない。 この後、星乃碧を除いたがるの達は転生をして別世界で平和に暮らします。今度は学校で、戦いの無い平和な世界で生きていきます。 何故別世界へ転生したのか、そもそも意識と現実の関連性、シナリオとは何なのか。 そこらへんは星乃碧視点になるとわかります
物語の
設定
(星乃碧視点)
... 裏主人公は星乃碧です。 まずがるの達が生きているこの世界は星乃碧の作った物語(小説)です。 そして星乃碧の生きている世界は私のつくったゲームです。(作る予定です。がるのがループに気づいて、相打ちになれる描写も、プレイヤーが何度もプレイして勝てたから。みたいな風にしたい) 二重でメタフィクションになっています。 星乃碧は自分がゲームの中の存在であることに気づいています。それはなぜなのか。 星乃碧のつくった世界に星乃碧が入り込んで物語は始まります。 最初は転移したことに気づかずに普通に暮らします。 星乃碧にとっての普通なので、大分ひどい暮らしです(詳細は後程) しかし、がるのに出会ってから本の中の世界であることに気づきます。そして、自分の能力も思い出してしまいます。そう、星乃碧の能力、特になしと書いていますが、実はあります。 「無意識を意識化する」能力です。 私の創作は、がるの視点でも出てきたように「意識は現実から五秒遅れている」という話をベースに作っています。(ググれば出てくるので興味があれば調べてみてください。そうすれば多分以下に書いてある内容もわかります。軽くは説明しますが、ある程度その話を知らないと私の文章能力も含めてわからないと思います。) その話の中での無意識を、シナリオに置き換えているのが私の創作です。 星乃碧は無意識を意識化する能力ですが、無意識にしていることすべてが意識化されるとはどういうことなのか。 例えば私たちは歩くときに無意識に脳が筋肉に信号を出して足を動かします。そういった脳から信号を送る行為を、星乃碧は意識化しているので全て自ら考えて一つ一つ動かす必要があります。 そこで先程の無意識=シナリオです。 ある実験があります。分離脳の患者の脳に電気信号を送って歩かせました。そして問います。 「なぜ歩いたのか」 患者は外部から無理矢理信号を送られて歩いており、自分の意思で歩いているわけではないので、「わからない」と答える。と考えると人が多いと思います。 しかし、実際は違います。 「のどが渇いたから飲み物を取りに行こうと思った」 と答えたのです。これがなにを意味しているのか。 色々割愛しますが、ここからわかることは、意思は後付けされているということです。意思(意識)→行動の順で私たちは動いているとおもいがちですが、実際は行動→意思の順で動いているのです。 野球でボールを投げられて打つまでの時間に、様々なことを考えてバットを振ります。しかしそんな時間は実際にはありません。 そこで大きくかかわってくるのが無意識という存在です。無意識に、歩く。無意識にバットを振る。そんな無意識の行動に、行動した理由(意思)を後付けするのです。じゃあその無意識とはいったい何なのか。 それをゲームのシナリオとしてとらえたら面白くないですか? 世界ゲーム仮説とかと似ていると思います。プログラミングされてゲームキャラクターたちは動きますが、彼らからはプログラミング言語なんてみえません。 それと同じように私たちも実はプログラミングされたもので、そのプログラミング言語こそが無意識なんです。無意識に歩く=プログラミングされているから歩く。みたいに。 無意識が私たちは認識できないですから、違和感なんて抱きません。 それはがるの達も一緒です。しかし、一つ例外がいますよね。それが星乃碧です。星乃碧はその無意識を認識できちゃっています。だから自分が作られた存在だって知っています。 これで星乃碧が自分が架空の存在だと認識している理由がわかりました。 ではなぜ星乃はがるの達の世界である小説を書いたのか、なぜその世界に転移したのか。なぜがるの達を殺したのか。 そこらへんは少し雑な説明になりますが、ただそうやってシナリオにあったから。それだけです。 がるの達が最後星乃碧を除いて転生して幸せに暮らしました。という結末。あれは星乃碧が「すべてが終わった後にがるの達の物語である”キュアノスの虚構想起”の結末を書く」というシナリオを遂行しただけです。 星乃碧が皆を殺したのもシナリオに書いてあるからそうせざるを得なかったんです。 そんな星乃碧ですが、無意識を意識化する、といっても完璧に無意識を認識しているわけではありません。 シナリオを知っているというのも漠然としたものにすぎないのです。 だから星乃碧は不憫なんです。 完全に理解していれば、そういうものだと逆に理解できていたでしょう。 ただ、彼の場合はぼんやりとしかわかっていなかったのです。 自分がみんなを殺していく感覚。心の奥底では嫌だ、と思いつつもシナリオ、 無意識の強制力で行動しなければいけない。 そしてその嫌だという感情もシナリオにあるから思っているのであって、本当の自分とはなんなのかという葛藤。 ただ、シナリオにそうあるからもう無理なんだという諦め。そんな感情が星乃碧の中には常にあったんですが、なにせシナリオには星乃碧は飄々としたつかみどころのない人間として描かれているので,,, ただ、諦めの感情のほうが大きかったので、星乃碧は最後がるの達の世界から現実世界(ゲーム世界)に戻ってキュアノスの虚構想起の結末を書いた後に、がるのを殺したナイフで自分を刺して死にます。星乃碧には転生なんてそんな甘ったれな結末なんてありません。 最期は笑って、僕のストーリーはここまでだ、と言って死にます。 まるで映画を見ているかのような自分の人生なのに傍観者のような気分で時が進んでいったので、なにもかもがどうでもよくなった星乃碧。 がるの達を幸せにしたあと、自分は皆に忘れさられて一人で死にます。ロイもほしののことは覚えていません。そういうシナリオではないから。 だから私の考える星乃碧の不憫さは、どうしようもなくて諦めた。ここに全て詰まっています。 それに、がるの達の世界でも星乃碧にとっての現実の世界でも親の借金背負わされて風俗で働いたり、いじめられたりされて散々な目にあっています。それが星乃碧にとっての普通でした。家族愛とか友愛とかにふれたことはがるの達に出会うまで一度もなかった。 がるの達との生活は、傍観者の気分だったとしてもなかなか楽しいものだったと思います。でもそれを自らの手で壊しました。 それを悲観して病んだり、取り乱したりせずに、耐えて、あきらめて、少しの楽しさを、平穏をくれたがるの達を幸せにして静かに一人で死ぬ。これが星乃碧の魅力です。 全ての行動理由にシナリオだから。がつく私の創作ですが、シナリオを認知していない限りは彼らにとってそれが本物なので、完璧に理解しきっていなかった星乃碧の感情も偽物ではなかったと思います。 ただ、体が勝手に動くだけだったので。 そんな感じの設定が星乃碧視点では見れます。
戦争について
... ※物語開始前 人族と魔族は仲が悪く、数百年に渡って戦争を続けてきた。 人族が魔法のある魔族に勝てるわけもなく、劣勢だった人族。 それでも何とか「対抗する術を」と科学力を身に着けた。 元はと言えば魔族を恐怖し、勝手に宣戦布告した人族のせいでもあるが、多くの人が犠牲になった戦争。 そんな中、人族側は魔族を人工的に作り出すことに成功した。 それも、圧倒的に強い魔族を。 劣勢だった人族も、そこからは魔族と対等に戦うことが出来るようになった。 しかしその魔族は暗殺されてしまった。 それによって戦況はすぐに変わり、人族は劣勢に。油断していた人族は一気に魔族に畳みかけられ、そのまま負けた。 魔族もこの戦争のせいで財政困難になり、痛手を負った。 その時の魔王は温厚派で、人族を奴隷として扱うでもなく、今まであやふやだった魔族と人族の住む場所をきっちりと分けることで事の鎮静化を図った。 その試みは成功し、ある程度の仲を保つことに成功。 一部地域では魔族と人族ふたつの種族が共に生活することもあった。 そうして世の中が安定してきた頃、死んだと思われていた人工的に作り出された魔族が姿を現した。 その魔族は紫髪で、小さな少女の姿をしていた。
能力・魔法
について
※魔法については簡単にまとめたものがTwitterにアップされてます 魔法は魔力を使う事で行える。 魔力の元は魔素であり、魔素は空中に浮遊している目には見えないもの。 単純な魔法の強さはその人のもつ魔力量(魔素の密度)が高ければ高いほど強くなる。 魔力量は魔素が体に慣れる度に増えていくため、長生きすればするほど多くなる。 使った魔力を回復させるには空中に浮かんでいる魔素を体内に取り込む必要がある。魔力は呼吸したり、魔素の付着した食べ物を食べるだけでも回復するが、その量は微々たるものである。そのため、一魔素を濃縮したポーションを使うのが一般的。 魔力は普通、血管で血液と共に流れており、魔法を使う時はそれを物理的に流出させる必要がある。(血を出す) 魔法を使う時に詠唱は必要無い。いかに上手く想像し、魔素を使うかがポイント。 出した魔素一つ一つを操作することで魔法は使える。物を動かしたければ、魔素を複数集めてその物を押し出す。そうする事によって手を使わずに物を動かすことが出来る。 炎を出したい時などは、魔素を球状に集め、その中央を空洞にする。その空間内は「自分の空間」となるため、自分の中の常識(妄想)を押し付けることが出来る。そこに炎が出る想像を明確にすることでその空間内に炎が出て、それをそのまま相手へと送ることが出来る。 魔素は”無”そのものであり、だからこそ皆それを操ることが出来る。 無の空間、物質に自分の常識を押し付ければそれは有となるため、皆魔法というものが使える。 魔素はどんな事でもできる、万能の物質。そこに先程記述したように自分の理想を乗せたり、物を押したり、脳波を乗せたり様々なことが出来る。 がるのは魔力容量倍増の能力を持っているが、それは魔素に慣れるのが極端に早い”体質”によるものである。 るうらは武器の達人の能力を持っているが、一般の人よりも飲み込みが早く、武器が使いやすくなるだけでただ他の人よりも”少し頭が良い”だけである。 リアは治癒の能力を持っているが、魔素の見分けをする事が出来る”目”を持っているだけである。(魔素のうち、赫の魔素のみを選び抜き、傷部に当てることで治癒が出来る) ライラは能力阻害の能力を持っているが、ただ単に魔素を凝縮して壁を作るのが得意なだけである。 浅葱は身体能力倍増の能力を持っているが、通常の人は血管に魔力が通っているのに対し、浅葱は体全体に魔力が通っているだけである。 楓は空間支配の能力を持っているが、これは自然界の魔素を扱うことができるようになるもの。しかし、その魔素は攻撃には使えず、ただ単に自然界の魔素に干渉出来るようになるだけである。(通常は取り込まない限り、魔素が体と繋がっていないので扱うことは出来ないが楓は一時的に自分の魔素を使って自然界の魔素と鎖のように繋げることが可能) ほむらは確率操作の能力を持っているが、これは魔素に”運”を無意識下に入れ込み、それを差別化できる能力である。しかし能力を発動する度に差別化の種類が違うため、それを使った際に運が良くなるか、悪くなるかは「運次第」である。(差別化の例 1回目 赤と白 2回目 三角と四角 等) 白兎は閲覧者の能力を持っているが、相手の能力、体格などの情報を全て魔素に詰め込むことで理解することが出来るというものである。 星乃碧は意識(無意識を意識化する)能力を持っているが、魔素に意識を乗せることで感覚的に無意識を意識化することができるというもの。 ロイは読心の能力を持っているが、それは相手の脳波を魔素に乗せて読み取ることで思考を除くことが出来るというもの。 上記では「だけのもの」と表記していることが多いが、一般的には脳波をのせたり、目に見えない情報を乗せたりする事は出来ないため、「能力」とされている。 能力を持つ人々全員に言えることは、皆特定の何かに特化して魔素を扱うことが上手いということ
不憫まとめ
各キャラの最期についてまとめました。 時系列順です ロイ→星乃碧に刺される。 (ロイの能力で一瞬だけ星乃碧の心が読めて、複雑な気持ちになりながら死ぬ) 星乃碧→ロイの死に取り乱しているところを敵に殺される(がるの達視点) リア→敵から白兎をかばった(リアは人間なので給食らったらほぼ即死) 楓→精神操る系の敵と戦った時に、体の自由を奪われてほむらを殺しそうになった→「俺の代わりに生きろよ」ほむらの目の前で自害 白兎→リアも楓もいなくなって病んで衰弱死(ウサギは寂しいと死ぬ。という話をもとに) 浅葱→結びついていた国が内乱で消滅。それと同時に浅葱も死亡。(ライラとかにさよならの挨拶を笑顔でするけど、精神が幼いので結局「死にたくない」って泣きじゃくる) ライラ→充電機器をこわされて再起不能(浅葱がいない→直せる人がいない。 あさライは一番穏やかに幸せな空間で死ねる) ほむら→楓を追って崖から飛び降り、入水自殺(俺の代わりに生きろという言葉を守って最後まで生きたけど、普通に限界だった。楓の幻覚見ながら幸せそうに死んだ。ほむら目線では楓と心中したことになってる) るうら→勝ち目のない戦いで、がるのだけでも生きていてほしかった→「勝ってくださいね」自爆魔法使ってがるのの目の前で即死(悪魔は戦いで負けることは死ぬことよりも恥→種族の中での最終扇で一番火力の高い魔法が自爆魔法。ちなみにこの後るうらの亡骸を呆然と見ていたところ、星乃碧に邪魔だね。って言われてるるうらの亡骸を消される) がるの→星乃碧と戦って相
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